うにゃガールのうにゃログ

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出産記録

—2014.3.1.sat—

前回の妊婦検診でもお産の兆候なく、子宮口もぜんぜん開いていないので「とにかくお散歩!」と主治医に言われてから数日。ドキドキの出産予定日を迎えました。

天気の悪い土曜日。外は霧雨が降っているし、主人とソファでだらだらテレビを見てました。腰がずっしりと重く、腹痛もすこしはあるけれど、まだ陣痛とは呼べそうにない程度。昼頃にトイレに行った時にすこしだけ水っぽいオリモノを確認。もしかして前期破水…?けれど確信がもてなかったのでそのまま様子見。しかし夕方頃にまた同じようなオリモノ。念のため病院へ連絡すると、入院グッズを持って来てくれとのこと。

半信半疑のわたしと主人。陣痛もちゃんときてないし、もう入院なんてあり得ない。きっと行って帰ってくるだけだ。夕食に陣痛を促進するというウワサの焼肉を食べる予定を立てながら、タクシーで病院へ向かいました。
向かう途中、タクシーから眺める桜木町。どんよりした雲が空を覆って小雨の降る夕方。もしこのままお産になったら?もしかしたらこのまま入院かもしれないのに、お産にむけての心の準備ができてなかった。けれどコスモワールドが小雨に濡れてキラキラして見えたので、すこしだけ気分が晴れやかになった気がした。


病院に到着してさっそく診察すると、なんと前期破水が確認されてそのまま入院することに。しかも運悪く病棟の個室が満室だったので主人はいったん帰ることになった。

ここの病院では、個室の場合なら旦那さんも宿泊できて陣痛にも立ち会えるけれど、大部屋の場合はそれができないので、陣痛がある程度進行するまでは家で待機してもらって、分娩室に入る頃に病院へ戻ってきてもらうしかなかった。出産方法は無痛分娩も選択できるはずだったけど、麻酔科の営業時間である平日9時〜17時以外は対応してもらえない。


無痛分娩も個室での陣痛立ち会いも無理ならもう早く産んでしまいたい!と思ったら陣痛の間隔が狭まってきて、21時には陣痛室へ移った。ベッドが5台あったけれど誰もいない。だからといって陣痛進行中の妊婦さんがいたら、それはそれでどうなんだろうと思ったり。とにかく不安でいっぱい。大きな窓にはみなとみらいの夜景が広がっていて、静かな陣痛室はとても怖かった。はじめの数時間は陣痛の合間に主人に何通もメールを送った。助産師さんはずっと付き添ってくれるわけではなくて、ナースコールを押したり、陣痛で苦しんで大きな声をあげると駆けつけてくれるかんじだった。

24時頃、子宮口を確認した助産師さんに「まだ1センチしか開いてない。病院に来た時と同じ状態だよ」と言われた時は愕然…。その後は用意していたペットボトル3本ぜんぶ飲んでしまって、陣痛の合間にひとりで近くの自動販売機へ買いにいったり(今思えばすごいことした)、助産師さんに噛みたいからタオルをくれと頼んで却下されたり。

なにもかも初めての状況で正解もわからないし、痛みを我慢しないというのも限界があって、一度痛みを強くこらえた途端「バチン!」と子宮で大きな音。風船の割れるような感触のあとに大量の羊水が!ナースコールで「破水したみたいです!」と泣き叫びながら訴えると「大丈夫。入院した時からしてるから」と落ち着いた助産師さん。

痛みがピークになると自分の声が獣みたいになった。その時から「もう今のわたしは人間じゃない!お母さんになろうとしている動物の雌なんだ!」と言い聞かせたらとても楽になって、なんとそこから1時間で子宮口が7センチも開いて、助産師さんに「よくガンバッタね!」と言われ、主人の到着を待ってから分娩室へ行くことになった。


タクシーがすぐ捕まらず、そこから到着に時間のかかった主人。出産後に「早く来やがれ!って思ってたでしょ」と聞かれたけれど正直それどころではなくて、どちらかというと「いきなりこんな姿を見てビックリしないかなぁ」でした。
分娩室へ移動してからは結局1時間。助産師さん曰く「1時間は早い方だよ!」とのことでしたが、すぐに産み落とせるものだと思っていたので「なんだ、分娩室行ってからもツラいのか…」と思った。もう体力と精神力の限界で、気づけば日曜日の朝になっていました。

主人は出産後、ちょうどわたしの胎盤を取り除いてる頃、早朝の分娩室で非現実感に貧血を起こしていたようですが、なんとか調子を取り戻し、分娩室でそのまま二人で朝ごはんを食べました。手を繋ぎながらぐったり。1時間半くらい一緒に過ごさせてもらって、そこから病室に戻りました。


我が子誕生の瞬間は忘れません。直前まで、本当にここ(自分の子宮口)から赤ちゃんがでてくるの?というかんじで正直イメージできなかったけど、ちゃんとでてくるもんですね!本当に感動しました。


♥BIRTH DATE♥

妊娠期間 40週1日
娩出日時 2014.3.2 am4:58
分娩方法 正常分娩
分娩所要時間 8h15min
出血量 730ml

性別 男
身長 51.0cm
胸囲 33.0cm
頭囲 33.5cm


☆ちなみに3月2日は、わたしが大好きなThe Velvet Undergroundのボーカル、ルー・リードの誕生日であります。息子ちゃん、羨ましい!そんな彼は日曜日の朝に産まれてきました♪

☆息子ちゃんの産まれたam4:58という時間は、なんとわたしの出生時間とピッタリ一緒だった!